修理例の紹介をします。
修理前

結構大きなダイヤが入っています。

腕は細めですね。
今回はサイズを大きくします。
よく見るとサイズ直しをした跡があります。
大きくする場合は腕を糸鋸で切り伸ばす分の地金を挟んでロー付けします。
今回の場合はまず前回ロー付けしてある部分を切り取ります。

これは新たにロー付けしたときに前回ロー付けした部分が溶けるのを防ぐ為です。
他店でサイズ直しをした物はどんなローを使ったか判りません。
低い温度で溶けるローを使っていたらロー付け中にポロッと取れてしまう事も・・・
たまにですが、プラチナなのに金ローを使っていたりする場合もありました。
もちろん前回のロー付け部分を切り取らずに作業する事も可能ですが、
一本の腕の中に切った跡が3つも4つもあるのはあまり綺麗だとは思えません。

切り取った分+今回伸ばす分の長さの地金を挟んでロー付けします。
ダイヤの入っている部分は水に浸した石綿で保護して作業します。

ロー付け後はサイズを出し、形を整えて磨いていきます。
出来るだけロー付けをした跡が判らない様な仕上がりを目指しています。

無事終了です

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