シルバーのリングにオニキスが留まっていたのが取れて無くなってしまったみたいです。
そこで5mm×7mmのオニキスを取り寄せて石留めします。
まずは修理前
ふくりん留めされてたみたいですが爪の高さが足りない気がします。
接着剤で着いていた様子はありません。
薄い石だったのかな?
このままでは新しい石を留めてもまた取れてしまうかもしれません。
もしくはちゃんと留める事も出来ないかも知れません。
そこで枠の内面を削り、石がもう少し沈むようにしました。
爪が削れて薄くならない様に底の座の部分を削っていきます。
取り寄せたオニキスを見ると側面が平らに近く高さもあります。
これでは爪の掛かりが悪いので少し削って爪の掛かりが良くなるようにしました。
左が削ってないオニキス、右が側面を少し削ったオニキスです。
普通は石に合わせて枠を造るのでこのような石を削る事はしません。
石が枠にきれいに入るように石合わせをしたらいよいよ石留めします。
だるまと呼ばれる彫刻台に指輪を固定したらたがねで叩いていきます。
全体を均等に少しずつ叩いていきます。
石に爪が隙間無くぴったりとくっ付くまで爪を倒します。
何度も何度も確認をしてまったく石が動かなければ石留め終了です。
その後は磨いて行きます。
無事終了です。
これなら石が取れることはもう無いと思います。
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