2010年10月04日

10年前に造ったブルーダイヤの結婚指輪のサイズ直し

友人から電話があり、結婚指輪がきつくて抜けなくなったと言われました。

石鹸をつけて無理やり抜いたからサイズを大きくしてほしいとの事。

10年間つけっぱなしだったので指が指輪の形にクッキリと凹んでいるというので、
数週間様子見て指が元に戻ってきたらサイズを測りに来るように言いました。

数週間後、友人がやって来ました。

まだ、指に凹みは残っていましたがサイズ直しと爪交換をする事になりました。

ブルーダイヤ結婚指輪サイズ直しと爪交換01.JPG

こちらが10年前に当店で造ったプラチナのブルーダイヤ結婚指輪です。
少し大きめの綺麗なブルーダイヤを入れた、やや幅広なリングです。

10年経ち、かなりキズだらけになっています。
でも、しっかりした造りなのでほとんど変形はしてませんでした。

作業開始です。
ブルーダイヤ結婚指輪サイズ直しと爪交換02.JPG

まずはダイヤを外します。

ブルーダイヤ結婚指輪サイズ直しと爪交換03.JPG

新しく爪を立てるための穴を開けます。

最初造ったときは彫り留めでしたが、かなり減っているので丸線で爪を作る事にしました。

ブルーダイヤ結婚指輪サイズ直しと爪交換04.JPG

サイズを伸ばす為に糸鋸で切り間に地金を挟んでロー付けします。
今回は3番ほど伸ばします。

ブルーダイヤ結婚指輪サイズ直しと爪交換05.JPG

続いて爪もロー付けします。

その後はやすりで形を整え、サイズを出します。

ブルーダイヤ結婚指輪サイズ直しと爪交換06.JPG

サイズを出したら全体をロータリーヘラでシメます。

ヘラで傷を潰して消す事によりバフがけ等で指輪が軽くなるのを防ぎます。
また、地金が締まるので変形もしづらくなります。

その後はブルーダイヤを留めて、きれいに仕上げます。

仕上がった後にマスキングをして上面に梨地を施します。

もう一度仕上がりを確認してメッキをかけて終了です。

ブルーダイヤ結婚指輪サイズ直しと爪交換07.JPG

なかなか綺麗になりました。
これでまた永く使ってもらえると思います。



佐々木貴金属工芸の修理のページはこちら
佐々木貴金属 修理1.jpg
posted by 二代目 at 22:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 修理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
HP001.jpg
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック